当社では、新品・中古品にかかわらず、店頭販売と同様にお渡し前に必ず調整を行います。中古品で大きな変形のあるものはできるだけ正常な状態に戻します。可能な限り分解し綺麗に掃除や洗浄をします。必要なパーツを交換し、組み上げ必要な箇所にオイルやグリスをさし、可動部がすべてスムーズに動くことを確認。そして、実際に音を出して確認後、綺麗に拭き上げて梱包します。実際の商品をご確認頂けない通信販売だからこそ、万全な状態でお届けさせて頂けるよう心掛けております!
◆ 新品商品に関して ◆
心臓部であるピストン、ロータリーではオイルを注してから、スライドではガーゼできれいにした状態で正しく動くか確認し、抜差管はグリスかオイルを注して適度な抵抗感で動くかを確認します。全体をみてキズや汚れがない状態を確認してから梱包してお届けします。
金管楽器の場合
心臓部の確認
キズが入っていないか、ピストン、ロータリーでは注油して、スライドではガーゼで拭いてから正しく動くか確認します。確認したら掃除して、ピストン、ロータリーは再度注油します。
抜差管の確認
正常に動くことを確認し、グリスやオイルが不足している箇所には注油します。
息が通るか確認
ピストンやロータリーの向き、ウォーターキイコルクの閉まり具合は息を使って確認します。正しい向きに入っていることを確認しつつ、気密性が保たれているか確認します。
全体のキズや汚れの確認
どの種類の仕上げにおいても指紋一つ、オイル一滴残らないように綺麗に拭き上げて梱包します。万全な状態でお届けするよう心掛けております!
木管楽器の場合
キイに曲がりや変形がないかを確認し、正常に動き、塞がる所が正しく塞がることを確認します。試奏用のマウスピース、リードを使い、一度全部の音(変え指も)が違和感なく鳴るかを確認します。内部を掃除し、全体をみてキズや汚れがない状態を確認してから梱包してお届けします。
外見の確認
キイ曲がりや大きなキズがないことをすみずみまで確認します。ジョイントが必要な場合は、コルクがない箇所はきれいに掃除し、コルクがある箇所はグリスを薄く塗り、スムーズに嵌合できるか、しっかり楽器が保持できるかの確認をします。
キイの動き、バランスの確認
キイが正しく動くか、正しく塞がるか、また、同時に2箇所以上が塞がる場合は同時に正しく塞がることを確認します。ねじのゆるみなども確認します。
音が正しく鳴るか確認
マウスピース、リード、リガチャーは試奏用を使用し、実際に音が鳴るかすべての音を出します。音が鳴りにくい、音程が悪い場合は再度バランス調整します。確認したら内部の水滴をすべて取り除きます。
全体のキズや汚れの確認
ラッカー塗装や銀メッキ、ノーラッカーによって見た目は違いますが、どの種類の仕上げにおいても指紋一つ、オイル一滴残らないように綺麗に拭き上げて梱包します。万全な状態でお届けするよう心掛けております!
◆ 中古品に関して ◆
管楽器の中古品では、少しでも長くお使いできる状態にしてからお客様にお届けします。
金管楽器の場合
大きな変形はなるべく正常な状態に戻します。(治具の有無によって作業できない箇所もあります。)心臓部の動きを正常なものにし、必要ならばパーツを交換します。抜差管は動きの悪いものが多いので、スムーズに動くように調整や錆取りをします。すべてが正しく動く状態になったら銀メッキ処理やノーラッカー仕上げでは全体の磨き、ラッカー仕上げでは洗浄、さらに内部も洗剤を使って洗浄します。水分をすべて除いてからオイルやグリスを注油しながら組み立てます。フエルトやコルクで交換が必要な場所は交換します。実際に音が鳴るか、気密性が保たれているかを確認し、綺麗に拭き上げて梱包します。
形状を元に戻す
治具を使ってなるべく正常な状態に戻します。凹みはどうしても跡が残ってしまいますが、目立たないように仕上げます。
心臓部を修理
ピストン、ロータリー、スライド共にばらばらにして中身を確認、一度掃除をします。錆を取り除いたり、擦り合わせでスムーズに動くようにします。どうしても動かない場合は、パーツを交換します。
抜差管を調整
錆付きやキズで動きが悪くなっているときは、その原因を取り除きます。2本同時に入れたときに動きが悪い場合は、2本の平行を出し、スムーズに動くようにします。
全体の磨き、内部洗浄
仕上げ処理によって、磨いたり洗浄したりします。錆がひどい場合は錆を除去します。内部はブラシを使用して水と洗剤で洗浄します。
フエルトやコルクの交換
長年使用している間に弱ってしまったフエルトやウォーターキイコルクなどを交換します。正しく塞がるか、正しく動くか確認します。
組立、試奏
オイルやグリスを正しく注油しながら組み立てます。その後、店に常備されているマウスピースを使用して音が正しくなるか、息が通るか、息漏れがないかを確認します。
全体のキズや汚れの確認
ラッカー塗装や銀メッキ、ノーラッカーによって見た目は違いますが、どの種類の仕上げにおいても指紋一つ、オイル一滴残らないように綺麗に拭き上げます。ケース付属のものは、ケースの内外を綺麗にしてから収納、梱包します。出荷まで時間が経っている場合は、組立、試奏、全体の拭き上げを再度行ってから梱包します。
木管楽器の場合
大きな変形はなるべく正常な状態に戻します。(治具の有無によって作業できない箇所もあります。)一度分解できる箇所はすべて分解します。その後、交換しなければならないパーツ(タンポ、コルク、フエルト、バネ、チューブなど)を判断し、交換すべきものは外します。全体を綺麗に掃除や洗浄します。ジョイントするものは、必要があればコルクの交換や嵌合の強さの調節をします。トーンホールが平面ではない場合、錆が多い場合には平面になるよう調整します。交換すべきパーツをつけ、タンポがしっかり塞がるのを確認しながら組み上げていきます。開き具合の調節や、バランス調整も同時にしていきます。全部組みあがったら実際に音を出し、すべての音が正しい音程で、均一な音色になることを確認します。内部の水分をしっかり取り除き、綺麗に拭き上げて梱包します。
形状を元に戻す
治具を使ってなるべく正常な状態に戻します。凹みはどうしても跡が残ってしまいますが、目立たないように仕上げます。
分解、交換パーツの見極め
可能な限り分解します。その際に交換するパーツを見極め、交換が必要な箇所はすべて外してしまいます。
磨き、洗浄
分解したすべてのパーツをきれいにします。トーンホールの平面が出ているかも確認し、必要があれば調整します。
ジョイント・ネックコルクの調節
クラリネットはジョイントコルクを、フルートでは頭部管、胴部管、足部管の嵌合を、サックスではネックコルクやネックと本体の嵌合部の強さを調節します。
組立
タンポやパーツをつけ、注油をしながら組み上げていきます。キイの開き具合や動きの確認、ばねの強さも同時に調整していきます。タンポ、バランス調整も行っていきます。
試奏、全体のキズや汚れの確認
変え指も含めてすべての音が正しくスムーズに出るか確認します。確認後、ラッカー塗装や銀メッキ、ノーラッカー、どの種類の仕上げにおいても指紋一つ、オイル一滴残らないように綺麗に拭き上げます。ケース付属のものは、ケースの内外を綺麗にしてから収納、梱包します。 出荷まで時間が経っている場合は、組立、試奏、全体の拭き上げを再度行ってから梱包します。
調整に関して
その管楽器の持つポテンシャルを最大限に活かす為に必要な作業は手間を惜しまず時間をかけて調整致します。商品によってはお届け迄に数日頂く場合もございますが、その分お客様によりご満足頂ける状態で商品をお渡しさせて頂けるよう心掛けております。調整と出荷を担当するスタッフは、管楽器リペアの専門学校を卒業し、修理だけでなく楽器構造や音の出し方の知識も豊富な専任スタッフが担当させて頂いております。
ロッキン各店の調整&出荷担当者
対象外の商品に関して
※ジャンク品や現状お渡し品は調整の対象外とさせて頂いております。対象となる商品は説明文に記載しておりますのでご確認下さい。また、調整可能な範囲としては「新品はメーカー出荷基準」「中古商品は各々のコンディションに対応した当社基準」に準じますので予めご了承下さい。
通信販売に関してご不明な点がございましたらお気軽に各店舗へお問い合わせください。