さて、大変遅くなりましたが、ロッキン刈谷店にて行われた 「大村孝佳ギタークリニック」のレポートです。

2018年5月20日(日)大村孝佳ギタークリニックレポ

よく晴れた日曜日、ロッキン刈谷店は、なんだかいつもと違うちょっとそわそわした雰囲気。 なぜなら今日は、大村孝佳さんのギタークリニックの日なのです。参加者募集をしたところ、たくさんの予約を頂き、あっという間に満席になり、急遽収容人数を増員したためフロアは椅子でぎゅうぎゅうです。 ずらりと並んだ椅子がお客様の期待の程を伺わせます。 そこへ向かって、大村さんと久世さんのリハーサル。 細かいチェックをしつつ、音量は爆音をご希望。


16:00過ぎ、東京や大阪から駆けつけたファンの方も多くいらっしゃって、満員のお客様の中、いよいよ開始。持参された音源をバックに、ゲストのヴォーカリスト久世敦史さんとともに今までにないくらいたくさんの曲を披露してくださいました。演奏中はギタークリニックというよりはライブさながらの盛り上がりです。

演奏の合間にはクリニックらしく、会場のお客様からの質問に答えていただくのですが、その際の久世さんとのやりとりが絶妙!時にはお二人でクリニックをやられることもあるそうで息もぴったりです。とても楽しいトークでお客様も常に笑顔。 客様からの質問のなかに「ギターの練習法は?」というのがありました。とてもあるある質問(笑)ではありますが大村さんの答えは「曲を丸々弾けるように練習する」というものでした。弾けない箇所を重点的に練習するとか好きなフレーズばかり弾くのではなく、1曲の最初から最後までちゃんと弾けるようになることで、曲の流れをつかんでグルーブを出せるようになるのが大事ということでした。良い姿勢で弾くことも大事!とのこと。これはちょっと目から鱗でした。

また、「ピッキングハーモニクスがうまくできない」と質問された方は、いきなり、ステージに呼ばれ、なんと大村さんのギターとピックを手渡され、ピックの持ち方などを直々にレクチャーされると一発で弾けるように!「おおっ〜」というどよめきと拍手の中、弾いていたピックをもらい受けステージを降りられました。
お話の中では、ヴィンテージネックについてのこだわりや、アームを使用してる曲を演奏する時、アームのない大村さんのギターでアームを使った時のような音を出す独自の奏法のお話などなどなど、ギター愛の半端なさがビシビシ伝わってきます。 かれこれ2時間半近くのクリニックでしたが、お二人の楽しそうなステージにお客様もあっという間という感じがしたのではないでしょうか。


先頃急逝された藤岡幹大さんのギターもお持ちいただき、演奏されました。 藤岡さんとは某女性メタルユニットのバックバンドでもご一緒でいわば師弟関係のような間柄でしょうか。 ギターは藤岡さんが使われていた当時そのままの状態で使用されるとのこと。 ストラップは実はちょっと短いけどそのまま使います!


予定2時間を軽くオーバーしてそのあとはサイン会です。 このサイン会がまた丁寧で、一人ひとりと言葉を交わしながら、楽しい雰囲気で執り行われました。待ち時間もあり大変申し訳なかったのですが、みなさん、静かに順番を待っていただけて、それぞれが大村さんと久世さんがすぐそこにいる空間を楽しんでいただいたようです。 ありがたいことでした。


お客様との記念撮影。人数の関係で3組に別れてパチリ!


ギターとは関係ないので質問するのも気が引けたのですが、ぜひ聞きたかったことがひとつ。 「髪のお手入れはどのようにしていますか?」と。 美しい長い黒髪でした。